2014年11月28日号

先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 補佐役の極意「保科正之」(前編)


 NHK・Eテレ12月2日(火)深夜23時~23時42分=


 知れば誰もがきっと感動する江戸時代の名君、会津藩主・保科正之。あの会津藩の藩祖だ。正之は、実は江戸幕府2代将軍・徳川秀忠の実子。しかし、母親の身分が低かったため、秀忠の正室・江をはばかってひっそりと育てられた。


 その後、正之は、信州・高遠藩2万5千石、保科家の養子に入った。異母兄・家光(3代将軍・江の子)もその存在を長く知らなかったという。正之は、自分からは決して出生を明かさず、諸大名の中でも最も下手に座った。自分の異母弟と知った家光は、その謙虚さ、そして、聡明さに感心。次第に信頼を深め、奥州の要、会津藩23万石の藩主に抜擢する。


 家光が死去するとき、枕元に呼んだのが正之だった。家光の気がかりは、次代将軍になる息子・家綱のこと。まだ11歳という幼さだった。どんな人間を家綱の補佐役にするか。家光が選んだのが、老中でもなく譜代筆頭でもなく、幕閣で何の役職も持たない会津藩主・保科正之だったのだ。正之は、家光の期待によくこたえる。由井正雪の乱や明暦の大火など、幕府の屋台骨をゆるがせるような事態が続く中、次々と斬新な策をうちだした正之。それは信頼あつい「補佐役」だからこそ、実行できるものばかりだった。危機を乗り越えた幕府は、体制を盤石にし、その後、200年続くことになる…。


 「保科正之」(後編)は12月9日(火)。


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